業績が堅調な中小企業の経営者が後継ぎに悩むケースが増えています。経営が順調な企業の株式の価値は高く、後継候補が取得して引き継ぐには多額の費用が必要なこともハードルになっています。大手銀行が、その問題を解決する「奇策」を編み出しました。 ◇ 2009年設立のマンション販売会社「グリップ」(横浜市、長谷川建二社長)。会社員らに横浜や川崎の投資用ワンルームマンションを売り、業績を伸ばしてきた。設立以来赤字は一度もなく、売り上げは当初の5倍超、利益も毎年億円単位を計上する。 ただ長谷川さんは先行きを見据えながら悩んでいた。現在54歳。還暦に近づくにつれ、誰に会社を引き継いでもらうか考えることも多くなった。だが、「株の価値がどんどん上がっていくのが、とにかく恐怖で」。 どういうことか。 企業の株価は、上場企業なら日々株式市場で決まり、人々の目にさらされる。グリップのような非上場企業の株式は市場で売買されず、株価は表に出ないが、好業績なら価値が上がるのは上場企業と同じだ。 好業績のグリップの株式価値は右肩上がりだった。大株主は創業者の長谷川さん。自らが大株主で経営トップも務めることで、起業してからの素早い経営判断や業績拡大につなげてきた。 長谷川さんは後継者を事業に精通した自社の幹部から選びたいと考えたが、株式はどうするか。後継者が大株主の地位も引き継ぎ、これまでのようにスピード感がある経営を続けられればいいが、価値が上がった株式を買い取るのは難しい。 親族が後継ぎなら、将来株式を相続することも考えられるが、そうでなければ後継者が多額の費用で株式を買い取る必要がある。優良企業ほどぶつかる問題だ。 別の会社やファンドに株を買い… |
「奇策」で企業経営者の代替わり みずほ銀が新方式
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