人工的に「流れ星」を発生させる小型衛星など計7機を載せた固体燃料ロケット「イプシロン」4号機が18日午前9時50分、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から打ち上げられた。高度約500キロで全ての衛星を分離し、予定の軌道に投入することに成功した。
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イプシロンは全長26メートル、重さ95・7トン。打ち上げは昨年1月以来で、複数の衛星を載せるのは初めて。打ち上げ費用は約55億円。
搭載されている衛星は、2020年春に瀬戸内海上空で金属球を落下させて「流れ星」を作る実験をする「ALE(エール)―1」のほか、次世代衛星用の機器を宇宙空間で調べる「RAPIS(ラピス)―1」、太陽電池やアンテナに応用できる薄膜の展開試験をする「OrigamiSat(オリガミサット)―1」など、大学や企業が開発した計7機。(石倉徹也)