福岡県警は26日、同県久留米市城島町上青木の水路で、中国籍の技能実習生唐広鑫さん(23)=同市城島町江上本=の遺体が見つかったと発表した。近くの水路では1日、別の技能実習生が浮いているのが発見され、その後死亡しており、久留米署は事件性の有無を含め、調べている。
署によると、26日にパトロールをしていた警察官がクリークと呼ばれる水路に浮いている唐さんの遺体を見つけた。死後時間が経っており、外傷の有無はわかっていないという。
同じ水路では1日、同県大川市の中国籍の技能実習生徐和欽さん(22)がうつぶせで浮かんでいるのをパトロール中の警察官が見つけた。近くには中型バイクが止められており、バイクから水路まで血痕があったという。徐さんは久留米市の病院に運ばれたが7日、肺炎で死亡した。
徐さんと唐さんは、昨年1月から久留米市などに事務局を置く木材技術国際交流協同組合に所属する知り合いで、技能実習生として別々の会社に派遣されていた。唐さんは、今年1月6日まで有効の在留カードを所持していたが、更新されていないという。