活動休止を発表したアイドルグループ「嵐」。ファン向けに発したメッセージや近年の活動から、芸能界に詳しいコメンテーターらが背景を読み解いた。
特集:嵐、活動休止へ
アイドル評論家・中森明夫さんの話
男性アイドルにおけるジャニーズ帝国の終わりではないか。2016年のSMAP解散から、TOKIOの山口達也さんの引退、タッキー&翼の解散と、一連の流れで起きている印象を受ける。
SMAPは歌や踊りだけでなくバラエティー、俳優と活動の幅を広げ、個々の自由とグループの結束を両立させる新しいモデルを作り上げた。嵐は、そのモデルにのって、個々のメンバーが高いレベルにあった。まだまだやれたはずだ。
SMAPの解散を巡っては、ジャニーズ事務所によるファンに対する不当な扱いがあったし、タレント管理の仕方も通用しなくなってきていることが露呈した。その後を受けた嵐には、大きな風圧がかかっていたはずだ。
あれだけの人気があり貢献してきたSMAPがあんな形で解散したことは、後進のグループにも絶望を与えたと思う。あれが終わりの始まりで、ジャニーズの生態系が崩れたといえる。
■芸能リポーター・井上公造さん…