■駅名もキラキラ? 今尾恵介さん(地図研究家) 公共財である駅の名前はその土地の名から取るのが基本でした。ただ、集客効果を狙う私鉄を中心に、人気のある神社仏閣や名所旧跡の名称を使い、「玄関口」「最寄り駅」であることを強調する命名、あるいは改名は、実は戦前から行われていたのです。 【鉄道特集】テツの広場 カタカナ駅、福井では「四方良し」反対ゼロ 山手線は? 「ゲートウェイ」はあり 別の駅名で応募の市川紗椰さん 高度経済成長期からは、開発した沿線住宅地のイメージアップに見える命名が増えました。東急田園都市線の「たまプラーザ」「青葉台」「藤が丘」などが代表例で、歴史的な地名と関係ない「ブランドづくり」と言えます。歴史的地名にもとづく京王線の駅「金子」も「つつじケ丘」に変えられました。 いまお・けいすけ 1959年生まれ。著述業。著書に「地図で読む戦争の時代」「鉄道でゆく凸凹地形の旅」「消えた駅名」など。 平成以降はひらがな名、カタカナ名が増え、その集大成がつくばエクスプレス。「流山セントラルパーク」や「みらい平」「柏の葉キャンパス」などです。ですから今回の「高輪ゲートウェイ」も不思議ではありません。公募で130位の案を採用するのには疑問は残りますが。 近年は特に、地名や駅名の命名に「わかりやすさ」が重視されます。京浜急行もそれを理由のひとつに掲げて駅名を公募、先頃4駅の変更を発表しました。当初は小中学生対象の公募であることから「きらきらタウン」のような駅が出現するのではと懸念していましたが、「高輪ゲートウェイ」の思いがけない「不評」が影響したのか、駅名のあり方を本気で考えたまともな改称となりました。 「わかりやすさ」を求めた駅名で頭に浮かぶのは、1978年に全通したJR武蔵野線です。知名度があり、聞けば場所が浮かぶ都市や既存駅に「東西南北」や「新」をつけた駅ばかり。西国分寺を出ると新小平、新秋津、東所沢と続き、西浦和、武蔵浦和、南浦和、東浦和と浦和とつく駅が四つ。他線には北浦和、中浦和もある。待ち合わせで南浦和の東口を東浦和の南口と勘違いしないでしょうか。中浦和の駅名が、地名の「鹿手袋」なら間違えません。 駅名も地名も、歴史のある固有… |
カナ駅名「わかりやすさ」の幻想 歴史奪い、進む商標化
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