17都府県のコンビニのATMで2016年、約18億6千万円が一斉に引き出された事件で、福岡県警は4日、窃盗の疑いなどで指名手配していた井上勇容疑者(41)を神奈川県内で逮捕した。井上容疑者は福岡、千葉の両県警が顔写真を公開して行方を追っていた。
福岡県警によると、井上容疑者の指名手配容疑は、16年5月15日、他の者と共謀して、県内43カ所のコンビニのATMから偽造カードで現金計4380万円を不正に引き出したというもの。千葉県警も、同県内のコンビニや駅のATMで計290万円を引き出した疑いで指名手配していた。
事件をめぐっては、全国の警察が「引き出し役」「指示役」ら約250人を逮捕。主犯格として井上容疑者の関与が浮上した。昨夏から秋まで東京都内にいたとされるが、その後の足取りは不明で、両県警が今年1月28日に公開捜査に切り替えていた。