TBS系で放送中のドラマ「初めて恋をした日に読む話」(毎週火曜、夜10時)に出演中の中村倫也さん。主人公の春見順子(深田恭子)をとりまく男性の一人、山下一真を演じています。昨年は朝ドラ「半分、青い。」の正人役で話題となり充実の1年でしたが、一番印象に残った出来事は、過去の少し切ない経験が更新されたあることでした。
――原作や脚本を読んで、中村さんがシンパシーを感じたポイントは。
春見順子の教え子の由利匡平を通して、自分の若いころは、こんな後悔や挫折があったなって感じつつ、でも過去には戻れない、どう今を生きる力に変えていくか。そういうことを思い返しました。
誰でも共感できるかなと思いながら読んでいましたね。僕自身も今回撮影していて、単純に役者として高校生たちのシーンを見ていると、俺も十数年前はこういうことを求められていたなと思って。懐かしくもあり、ちょっと切なくもあり。道を歩いていて、振り向いたらさっき通ったばかりだと思っていたバス停がだいぶ遠くに見えたみたいな感じがあって。そういうところが役者としての感覚と、作品の中に描かれている順子たちの感覚とリンクするところがあっておもしろいですね。
――漫画原作ですが、役作りは漫画のキャラクターに寄せるイメージなのか、全く別のものを作り上げるのか、どちらでしょう。
今回は原作がみなさん端正な顔…