オートバイでひったくりをしたとして、愛知県警は、住所不定、無職宮田義典容疑者(40)を窃盗の疑いで再逮捕し、発表した。容疑を認め「名古屋市内などで50件以上やった」と話しているという。県内では昨年11月~今年1月、名古屋市内を中心に二輪車を使ったひったくりが相次ぎ、県警は宮田容疑者が約70件に関与した疑いがあるとみて裏付けを進める。
捜査3課によると、宮田容疑者は1月22日、名古屋市中村区の歩道で、会社員の女性(37)の後ろからオートバイで近づき、現金約7万8千円などが入ったバッグを奪った疑いがある。
県警は、一連のひったくり事件が同一犯による可能性が高いとみて捜査。防犯カメラの映像などを解析し、複数の現場で容疑者が乗るオートバイが同一とみられることが判明した。1月23日に捜査員が、愛知県安城市内の駐輪場でこのオートバイを発見し、宮田容疑者の逮捕につながった。
宮田容疑者は、集合住宅の駐輪場から、ひったくり事件で使われたオートバイを盗んだ疑いで1月25日に逮捕されていた。その後の調べに「生活費が欲しかった」と話し、他のひったくり事件への関与も認める供述をしていた。(山本知佳)