韓国政府が米国に対し、2月末の米朝首脳会談で非核化の行程表で合意した場合、中断している開城工業団地と金剛山観光の両事業の再開を行程表に盛り込むよう提案したという。米朝関係筋が明らかにした。北朝鮮は核実験場爆破などを行った「見返り」を米国に求めており、韓国政府はこれに両事業が当てはまるとみているようだ。
トランプ氏「非核化急がない」 対北朝鮮、見返り模索か
開城も金剛山も北朝鮮内にあり、南北経済協力の象徴として、韓国側によって事業が行われていた。
この関係筋によれば、非核化が進んでいないなか、経済制裁の解除を米国が認めるハードルは高いと韓国政府は判断。南北経済協力ならば、朝鮮半島の平和定着に役立つと米側に説明しているという。
文在寅(ムンジェイン)大統領も19日夜の電話協議でトランプ氏に、「南北の鉄道と道路の連結から経済協力まで、求められれば韓国がその役割を引き受ける覚悟はできている。それが米国の負担を減らす道だ」と語った。
開城工業団地は2016年2月…