航空自衛隊築城基地(福岡県)所属のF2B戦闘機が山口県沖で墜落した事故で、海上自衛隊の掃海艇が22日までに現場海域で機体と思われる物体を発見し、位置を特定した。空自は事故原因を究明するため、引き揚げに向けた準備を進める。
掃海艇が21日、現場海域でソナーを使い、海底の物体を探知。撮影した写真にはF2戦闘機らしき青色の機体が映っていた。現場は水深100メートル程度という。事故当時の機体や機器の状況を記録したフライトデータレコーダーの回収をめざす。
空自によると、前席の2等空尉は首などに約2週間の軽傷、後席の1等空尉は背骨が折れるなどして約2カ月のけがを負ったが、事故調査委員会の聞き取りには応じられているという。(古城博隆)