全国の税関が2018年に摘発した金の密輸件数は過去2番目に多い1088件に上った。過去最多の前年より259件(19%)少なく、5年ぶりに減少した。昨年4月に罰則を強化した効果もあるとみられるが、手口の巧妙化で摘発に至らない例もいまだ多い可能性がある。 財務省が22日発表した。地域別では香港からの密輸入が332件と最も多く、韓国が319件、中国が224件と続いた。この3カ国で全体の約8割を占め、とくに中国は前年の7倍に急増した。一方、押収量でみると、昨年は2119キロと、同じく過去最多の前年から66%減少した。 空路で旅客が持ち込んだり、貨物に紛れ込ませたりする例が多く、金を隠しやすいように一度に持ち込む量を小口化するなど、手口が巧妙化しているという。 金の密輸は、消費税率が8%に引き上げられた14年以降に急増。金を輸入する場合、本来は税関で申告して消費税を納めなければならないが、密輸で課税を逃れ、その後国内で転売して消費税分の利ざやを稼ぐ手口が横行している。 18年に日本から輸出された金… |
金密輸の摘発、5年ぶり減少 貨物に混入など手口巧妙化
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