財務省が20日発表した1月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支が1兆4152億円の赤字だった。中国向けの輸出が大きく落ち込んだことも響き、4カ月連続の赤字になった。
輸出額は前年同月より8・4%減って5兆5742億円。韓国向けの半導体等製造装置や中国向けの鉄鋼が落ち込んだ。特に中国向けは全体でも17・4%少ない9581億円と、2カ月続けて大きく減った。2月上旬から始まった中国の大型連休「春節」を前に生産活動が滞って輸出が伸び悩んだことに加え、米国との貿易摩擦で経済が急減速していることも大きいとみられる。
輸入額は6兆9895億円。原油の輸入額が対前年同月で2年2カ月ぶりに低下したこともあり、前年同月より0・6%減った。
1月の貿易収支は日本が正月休…