探査機「はやぶさ2」が、初代のはやぶさ以来となる小惑星への着陸に成功した。謎に満ち、資源としての潜在能力も秘める小惑星の探査は近年、海外からも注目されている。その先駆けとなった日本は、独自の技術力を強みに世界をリードしている。(石倉徹也、杉本崇)
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「本日、人類の手が新しい小さな星にとどきました」――。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の津田雄一プロジェクトマネージャは22日、会見で顔を紅潮させながら切り出した。
小惑星探査は初代はやぶさが2010年、小惑星イトカワから世界で初めて試料を地球に持ち帰り、日本の存在感を高めた。リュウグウへの着陸成功は、新たな実績となった。
津田さんは会見で、日本に強みがある理由を問われ「日本はハレー彗星(すいせい)などの探査で長い歴史がある。はやぶさ2の設計やミッションを考える上で、多くを吸収できた」と話した。
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