北朝鮮が外国投資の呼び込みを図っている。朝日新聞が入手した外国投資家向けの冊子では、投資の対象として「元山(ウォンサン)―金剛山(クムガンサン)国際観光地帯」など27カ所を紹介し、北朝鮮への投資の魅力をアピールしている。また、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が米朝首脳会談のために月末に訪れるベトナムで外資誘致に向けた視察活動を行う可能性も出ている。
冊子は計43ページで、昨年11月に発行された。「外国からの投資に法律的な担保を提供できる」「地域や階級の対立、矛盾はなく、ストもサボタージュも全くない」などと訴えている。
冊子では、「元山―金剛山」のほか、中朝国境地帯の羅先経済貿易地帯、新義州国際経済地帯など中央政府主導の8カ所、地方主導の19カ所の計27カ所を紹介。これらは外資向けの特区とみられる。
韓国政府などによれば、北朝鮮の対米協議の実務担当者らは今月、米朝首脳会談の開催地となるベトナムの首都ハノイの郊外にある外資企業が集中した地区を視察した。韓国政府は、正恩氏がこうした地区を訪れ、外資の誘致につながる活動をする可能性があるとみて注目している。
だが、朝鮮中央通信などによれ…