トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による2回目の米朝首脳会談が27日午後6時半(日本時間午後8時半)、ベトナムのハノイで始まった。その後、夕食会に臨んだ。トランプ氏は会談の直前に、日本や韓国などの国名を挙げて北朝鮮への経済協力に言及し、非核化に向けた具体的な行動を取るよう正恩氏に求めた。首脳会談は28日午前も開く予定で、両首脳が署名した合意文書を発表する見通しだ。
分かりやすい米朝首脳会談まとめ
米朝首脳の会談は、昨年6月のシンガポール以来。2人は両国の旗の前で握手を交わし、笑顔を見せた。トランプ氏は「(会談は)とても成功するだろう。(我々の)関係はとても良い」と答えた。さらに、トランプ氏は「1回目の首脳会談で我々は大きな成功を収めた。今回も1回目と同等かそれ以上に素晴らしいものになることを期待している」「あなたの国は素晴らしい経済的な潜在能力をもっている。信じられないくらい、限りなく。あなたの国には素晴らしい未来がある。我々はそうなるよう手助けする」と語った。
これに対し、正恩氏は「考えてみると、私はいつにも増して、多くの悩みと努力、忍耐が必要だった。今回、すべての人が喜ぶ立派な結果が得られると確信し、そうなるために最善を尽くす」と応じた。
前回の会談では「朝鮮半島の完全な非核化」で合意した。今回、北朝鮮側が寧辺(ヨンビョン)の核施設の査察受け入れや凍結といった具体的な非核化措置をどこまで打ち出すのか、それに対して米側がどのような「見返り」を与えるのかが焦点となる。
トランプ氏と正恩氏は通訳のみを交えた一対一の会談を終えた後、夕食会に臨んだ。両首脳による夕食会は今回が初めて。米ホワイトハウスによると、米側はトランプ氏のほか、ポンペオ国務長官とマルバニー大統領首席補佐官代行が同席。北朝鮮側は正恩氏に加え、金英哲(キムヨンチョル)党副委員長と李容浩(リヨンホ)外相が同席する。
トランプ氏は会談に向け「北朝…