北朝鮮の高官らは27日、経済視察として、ハノイ郊外の工業団地ハイフォンにあるベトナム初の国産車メーカー「ビンファスト」の工場を訪れた。先遣隊としてベトナムに入った金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の秘書役キム・チャンソン氏も団地周辺を調査しており、正恩氏が米朝首脳会談の後に訪れる可能性も取りざたされている。
分かりやすい米朝首脳会談まとめ
工場のゲート前では、100人以上が北朝鮮とベトナムの国旗を振り、車列を出迎えた。1時間超の滞在で、車体やエンジン組み立てなどの製造ラインなどを視察したとみられる。
ベトナムは、共産党の一党独裁による社会主義を維持しながら、改革・開放路線を取り入れたドイモイ(刷新)政策を進めてきた。正恩氏が高官を視察に派遣した背景には、ベトナムをモデルに経済発展を重視する姿勢を内外にアピールする狙いとみられる。
地元の報道によると、この工場…