米通商代表部(USTR)のライトハイザー通商代表は27日、米中通商協議が合意した後も、知的財産の侵害など「構造問題」を巡り、中国側に改善を徹底させるための協議を続ける意向を示した。対中融和姿勢を強めるトランプ米大統領が「合意」を演出した後も、米中の技術覇権を巡る厳しい交渉が続きそうだ。
27日、通商政策を所管する米下院歳入委員会の公聴会で、米中協議の現状について証言した。知財侵害の防止など、中国側の合意事項を確実に履行させるための仕組みが焦点だったが、ライトハイザー氏は、実務者レベルでは「米中で合意に至った場合も、月1回の協議を続ける」と報告。米企業から改善状況を聞き取りつつ、次官級協議を3カ月に1回、高官級を半年に1回開き、状況次第では米側が「一方的な行動をとることができる」と述べた。
トランプ氏は、今年に入って習…