2年前に老朽化で引退したJR北海道のリゾート列車「ニセコエクスプレス」を里帰りさせようと、北海道ニセコ町鉄道文化協会がクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。「ニセコ」を冠し、日本有数のスキーリゾートを抱えるニセコ地域をはじめ、道内各地で観光振興に貢献した車両を郷土資料として保存し、公開する計画だ。
テツの広場
ニセコエクスプレスは1988年にJR北海道苗穂工場で製造された3両編成のリゾート列車。29年間にわたり、冬は新千歳空港や札幌都市圏からニセコ地域へのスキー客などの輸送を担った。夏は臨時列車として道内各地を走った。
JR北には「アルファコンチネンタルエクスプレス」、「フラノエクスプレス」、「トマム・サホロエクスプレス」などのリゾート列車があったが、すべて既存車両の改造車。ニセコエクスプレスはJR北が自前でゼロから製造した。89年にはグッドデザイン賞を受賞した「産業遺産」でもある。
2017年11月には、多くの…