東京都江東区のマンションの一室で住人の加藤邦子さん(80)が強盗に襲われ殺害された事件で、室内の固定電話やインターホンが壊されていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は通報を遅らせたり訪問の証拠を隠したりする目的とみて調べている。
警視庁への取材で、現場の詳細な被害状況が明らかになってきた。同様の被害は1、2月に渋谷区であった2件の緊縛強盗事件でも確認されている。事前に資産状況を尋ねる「アポ電」と呼ばれる電話が入った後に男3人組が押し入り、住人の高齢者を縛るという手口も共通しており、三つの事件の関連がさらに深まった。
捜査1課によると、加藤さん宅は3階の1LDK。リビングにあった留守番電話機能付きの固定電話のコードは切断されていた。断面から鋭利な刃物が使われたとみている。内壁のインターホンはモニター部分が引きはがされ、室内から見つかっていない。実際には録画機能は付いていなかったが、同課は、押し入った男らが訪問記録を消すために持ち去ったとみている。
今年1月、渋谷区初台1丁目の…