女性の権利や性差別について発言する女性らに、通信販売の商品が送りつけられた事件で、被害者の記者会見後も同様の手口による新たな被害者が確認されていたことが、朝日新聞の取材でわかった。送り主は何者か。狙いは何か。残された物証などをもとに、容疑者像を追った。
発言したら嫌がらせに下着が届く 女性7人「屈しない」
送りつけ被害に遭った地方議員や弁護士、作家7人が記者会見を開いたのは2月7日。活動拠点は関東や九州、米国と異なるが、昨秋ごろから互いの被害を知り、一緒に公表することを決めた。その時点で計10人の被害が判明していた。
そうした中、会見後の朝日新聞の調べで、新たに4人の被害が確認された。
2月中旬、同性愛を公表している尾辻かな子衆院議員の大阪にある事務所に化粧品と家電が着払いで届き、同月10日、慰安婦問題に取り組む東京の大学教授にも化粧品が届いた。
また1月、女性団体「新日本婦…