日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告側の弁護士が4日、パリで記者会見し、長期化しているゴーン被告の拘束は基本的人権を侵害しているとして、ゴーン被告の家族が国連の人権審査機関に訴えることを明らかにした。不当な拘束状況を審査する専門家グループ(事務局ジュネーブ)が調査を行い、必要に応じて声明を発表したり、改善を加盟国に勧告したりする。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
勧告に実効的な拘束力はないが、国際世論を通じて加盟国への圧力になる。会見したジムレ弁護士は「ゴーン氏は100日以上も時代遅れの規則の下で投獄されている」と批判した。(パリ=疋田多揚)