Jリーグは2節が終わりました。ここまで、リーグが1993年の開幕から積み上げてきた歴史を感じさせる結果となっています。
ついにビジャも 彼らがJを選ぶ理由(中西哲生コラム)
J1開幕節、一番の衝撃は、一時J3に降格しながらJ1まで昇格した初のクラブとなった大分が、昨年のアジア王者の鹿島を下したことでした。
2得点した大分のフォワード藤本は、青森山田高から近大に進み、JFL佐川印刷でプレーした後、J3の鹿児島で2年連続の得点王に。昨年はJ2大分に移り12得点。29歳になる今季まで着実にステップアップしてきました。あまり今までにない経歴ですが、これはJFL、J3、J2、J1というヒエラルキーが確立されていたからでしょう。もしJ3が存在しなければ、藤本のキャリアはJFLで終わっていた可能性もあったのです。
藤本のようなストライカーは、自分がゴールの形を作り上げ、そこに自分自身が確信を持ってプレー出来れば、カテゴリーが上がっても得点を奪うことは出来ます。僕もJ2時代に実感しましたが、J1で点をとれなかったストライカーがJ2に降格してゴールを重ねると、またJ1に戻った時、以前よりもはるかに得点を奪えるようになることがありました。つまり、点をとるツボやパターン、シュートを打つ時の感覚は、ゴールを何度も決めてこそ磨かれるのです。
開幕戦の藤本は、2得点以外に…