日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)が6日午後、保釈保証金10億円を東京地裁に納付し、勾留先の東京拘置所(東京都葛飾区)から保釈された。
ゴーン日産前会長、東京拘置所から保釈
ゴーン氏、振り込みで10億円納付 現金払いが一般的
200人を超える報道陣らが待ち構えるなか、ゴーン前会長は午後4時31分、拘置所の職員10人ほどに囲まれ、拘置所の建物から出てきた。青い帽子に白いマスク、作業着のような服を身につけており、拘置所の玄関近くに止められていた軽ワゴン車に乗り込んだ。一見してゴーン前会長だとはわからないようないでたちだったが、出てきた瞬間、カメラのストロボが一斉にたかれ、無数のシャッター音が鳴り響いた。
昨年11月の逮捕から108日目の保釈となった。拘置所の上空には報道のヘリコプター約10機が旋回し、ゴーン前会長を乗せた車の行く先を追った。