カルロス・ゴーン日産前会長の保釈によって、弘中惇一郎弁護士らによる「最強」弁護団と検察の対決は新たな局面に入る。弁護団は前会長と密に連携して無罪判決を目指す。検察にとっては、「国家主権の壁」に阻まれた余罪捜査への影響も必至だ。
6日午後。保釈されたゴーン前会長は、詰めかけた報道陣に何ら語ることなく沈黙を保ち続けた。
保釈が認められた5日、弁護人の弘中惇一郎氏は前会長の会見に前向きな意向を示していたが、この日は休養を理由に開かなかった。
1月に勾留理由開示の法廷に出廷し、高らかに「無実」を主張したのとは対照的な姿勢に見える。
1月の出廷は、自説を展開する…