米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」が5日、北朝鮮が同国北西部・東倉里(トンチャンリ)のミサイル施設で復旧作業を始めているという分析結果を発表した。これを受けてトランプ米大統領は6日、ホワイトハウスで「(事実であれば)金委員長にとても、とても失望するだろう」と記者団に語り、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長への懸念を表明した。昨年6月の首脳会談以降、トランプ氏が正恩氏を名指しで不満を示すのは異例。
38ノースは商業用人工衛星の写真を分析。2月16日から3月2日の間に、東倉里のミサイル発射場「西海衛星発射場」にあるロケット発射台の構造物の復旧作業が始まっていることが分かったと発表した。クレーン2機が確認され、壁や屋根が設置されていた。エンジン試験の施設でも復旧作業が行われているという。
東倉里のミサイル施設は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)計画の技術開発で重要な役割を果たしてきたとみられる。昨年6月の1回目の米朝首脳会談後、一部施設の解体作業が始まったことが確認されたが、同8月以降は作業が止まっていた。
今回の分析結果について、トラ…