任天堂は7日、VR(仮想現実)を活用したゲームに参入すると発表した。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」と、段ボール製の工作キットを組み合わせて遊ぶ「ニンテンドーラボ」の新作として、4月12日に売り出す。VR参入に慎重だった方針を転換させる。
商品は「ニンテンドーラボVRキット」(税抜き7980円)。説明書に沿ってVRを見られるゴーグルをつくると、スイッチの画面と連動する。射撃や写真撮影など5種類の遊びが楽しめるという。これとは別に、射撃ゲームに絞った「ちょびっと版」(同3980円)も発売する。
同社はこれまで、高価なVR機器はファミリー層や子どもには受けないとみていた。だが、昨春出した「ニンテンドーラボ」シリーズの販売が低調なため、てこ入れ策としてVRに着目。手軽で低価格な商品であれば受け入れられると判断した。まずは「お手軽VR」を投入することで、消費者の反応をみていく考えだ。
ただ、VRゲームの普及は足踏…