米マイクロソフト(MS)は9日(日本時間10日朝)、家庭用ゲーム機「Xbox(エックスボックス)」の次世代機を、北米で2020年の歳末商戦に投入すると発表した。日本での発売時期は未定。家庭用ゲーム機を刷新するのは、2013年発売の「Xbox One(ワン)」以来7年ぶりとなる。
米ロサンゼルスで11日(同12日)に開幕する世界最大級のゲーム展示会「E3」に先立ち発表した。新しいゲーム機は、「SCARLETT(スカーレット)」というプロジェクト名で開発が進められている。画像データを処理するグラフィック性能が現行機種の高性能機「Xbox One X」の4倍となるという。現行機種向けのゲームも遊べる。
また、MSは、ゲーム専用機を必要としないストリーミング方式のクラウドゲーム事業「xCloud」(仮称)を北米で今年10月に開始すると発表した。ストリーミングゲームについては、米グーグルが参入を表明して注目が集まっている。「xCloud」は、11月に始まるグーグルの「スタディア」に先立つ形でスタートする。MSは昨年、ストリーミングゲーム事業を始める考えを示していたが、開始時期は公表していなかった。(ロサンゼルス=久保田侑暉)