20日から始まった東京ゲームショウでは、OCA大阪デザイン&IT専門学校のブースに、自転車をこぎながら敵を倒すVR(仮想現実)ゲームが登場した。
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ママチャリオットと名付けたゲームは、侵略してくる宇宙人から地球を守るというストーリー。自転車を早くこぐほど、敵を倒すことができる弾が銃から連射される。
頭部に「ヘッドマウントディスプレー」を装着すると、目の前には3次元CGで作られた本物さながらのゲームの世界が広がる。あとは1分間、ひたすら自転車をこぎ続ける。
開発したのは3年生の森本孝太郎さん(20)ら4人。「VRを活用したゲームを作る」という課題が出され、現実のものと組み合わせれば面白いゲームになるのではと考え、自転車を選んだ。
記者も体験した。ヘッドホンを着けると外の音は聞こえなくなり、ゲームの世界に引き込まれる。敵が近づいてくると思わず、「あー」「おー」と声が漏れる。必死で自転車のペダルをふんだ。終盤には大量の敵が襲いかかってくる。その時まで体力を温存することが高得点のカギだという。
わずか1分間と思っていたが、とても長く感じられ、ゲーム終了後はすっかり汗ばんでいた。
ただし、ゲームと運動を組みあわせていても、今回のゲームショウがいちおしする「eスポーツ」には位置づけられないという。(神沢和敬)