びわ湖毎日マラソンが10日、皇子山陸上競技場発着で開かれる。2020年東京五輪代表選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)への出場権がかかるシリーズの男子最終戦。いまだ所属選手が誰も出場権を獲得していない名門・旭化成も、背水の陣で3選手を送り込む。
元旦の全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)で3連覇を達成した旭化成。五輪ランナーが輩出した名門ながら、苦戦が続く。
今大会には、招待選手として出場する16年リオデジャネイロ五輪代表の佐々木悟のほか、本田匠、市田宏が参戦する。佐々木は、昨年12月の福岡国際で、レース中に右足にできたまめが悪化するアクシデントもあり、2時間11分台の8位。「自己ベスト更新を目標に、しっかり前の方でレースを進めたい。誰も口には出さないが、力を出し切ることを意識して、チームとして一人でも多く出せるように頑張りたい」
すでにMGC出場権を獲得している川内優輝(埼玉県庁)と山本憲二(マツダ)も走る。4月からプロに転向する川内は、「8年間着てきた埼玉県庁のユニホームを着ての公認レースはこれが最後になる。高みを目指してワクワクする挑戦がまっているので、いい区切りをつけたい」と特別な思いをのぞかせた。(高岡佐也子)