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女性にお茶くみ・ホステス役 おじさん議会を変えたくて

「議会なのに議論ができない」「議会も地域社会も男性中心」。朝日新聞社が1期目の女性議員に行ったアンケートでは、そんな回答が相次いだ。4年前、地方議会に飛び込んだ女性たちの目に映った、議会や地域の姿とは――。


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女性地方議員「増えない」4割 統一地方選1期目の声


「議会なのに、議論らしい議論がない。時代の変化に対応していこうという姿勢も感じられない」。関西地方の若手市議は驚いた。


疑問のある事業の議論をしようとしても、年配の男性議員は「お前はまだ1期目だから」と聞く耳を持たず、IT化を進めるよう訴えても「ゆっくりでいい」と返された。「こんな旧態依然とした場に加わろうという女性は出てこない」


2期目は立候補せず、大学院で政治や公共政策などを学ぶ予定だ。いずれは地域に戻り、女性たちが「議員になってみようかな」と思える機会をつくりたいと考えている。


アンケートで、所属する議会の課題を選択肢から三つまで選んでもらったところ、「合理的ではない慣習や不文律がある」が31%で最も多かった。「活発な議論が行われていない」29%、「水面下で物事が決まっている」26%と続いた。


地方議員は男性が9割。中心世代は60代だ。「おじさん社会」の壁に直面した議員もいる。


関東地方の40代の市議は、セクハラへの意識が低い議員が多いと感じる。しつこく声をかけてくる男性議員に「セクハラですよ」と伝えると、それまでのなれなれしい態度が一変。口をきいてくれなくなった。


せめて議員研修があればと思うが、研修のテーマなどを話し合う議会運営委員会のメンバーは、全員男性。「セクハラ研修が必要だといった話が出ることは期待できません」


東京都内の40代の区議は「会派の中でも、お茶くみは女性議員がやる仕事という習慣が残っている」と答えた。「自分が先輩になったら、(続く女性に)こういうことをさせたくない」


埼玉県越谷市議の松田典子さん(40)も「議会の中で『お母さん役』『ホステス役』を求められる。意思を持った人間であることよりも『女性』であることを求められ、それ以外の行動は『生意気』と言われる」と答えた。


議会だけではない。熊本県人吉…


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