会社法違反(特別背任)の罪などで起訴され、保釈された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が、12日に開かれる日産の取締役会への出席を希望し、東京地裁に許可を求めていることがわかった。弁護団の弘中惇一郎弁護士が11日、報道陣に明らかにした。地裁は検察側に意見を聞き、11日にも出席の可否を判断するとみられる。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
ゴーン前会長は逮捕直後の昨年11月22日に日産の会長職を解任されたが、取締役の解任には株主総会の議決が必要なため、取締役にはとどまっている。日産は4月8日の臨時株主総会で取締役からも解任する議案を諮る方針だ。
弘中氏によると、ゴーン前会長は「取締役としての出席義務がある」として、取締役会への出席を希望。保釈の条件として、日産や事件関係者との接触が禁止されているため、8日に地裁に許可を求めたという。
検察側は、取締役会には東京地…