東京都江東区のマンションで住人の加藤邦子さん(80)が殺害された事件で、室内から見つかった土足痕が、今年2月に渋谷区の高齢者宅で起きた強盗事件の現場にも残されていたことがわかった。警視庁は江東区の事件で強盗殺人容疑で逮捕した男3人のうちの一部が、渋谷区の事件にも関与した疑いがあるとみている。
体縛られた遺体、事件前に「アポ電」 渋谷と同一犯か
「アポ電」強盗、他府県でも 「特殊詐欺」から移行か
逮捕されたのは、住所不定、無職須江拓貴(すえひろき、22)、川崎市川崎区京町2丁目、土木作業員小松園竜飛(たつみ、27)、住所不定、無職酒井佑太(22)の3容疑者。いずれも容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、加藤さんの部屋は押し入れの引き戸が外されるなど広範囲に荒らされ、土足のまま歩き回った痕があった。土足痕の模様などの特徴が、今年2月に渋谷区笹塚2丁目の住宅で高齢夫婦が縛られ、約400万円などが奪われた強盗事件の室内から採取されていたものと合致したという。
江東区の事件で使われた軽乗用車と、渋谷区の事件で使われた車の通行した記録が一致しており、警視庁は、3容疑者のうちの一部が2事件で実行犯として関わった可能性があるとみて調べている。
都内では1月にも、渋谷区初台…