無数のフラッシュを浴びながら、日本水泳連盟副会長の上野広治(59)は、約100人の記者の前で訴えかけた。「2020年のオリンピックのことを一番注目すると思うのですが、まずは病気を治すことに専念したいと思うので、温かく見守っていただきたい」
2月12日午後2時、競泳の池江璃花子(18)が自身のSNSで白血病を公表。その2時間後、東京都内で記者会見は開かれた。
前年のアジア大会で6冠に輝き、東京五輪でメダルが期待される有望選手を襲った突然の病。質問は大会の出場可能性にも及んだ。
「代表選考で救済策はあるのか…