日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)らの公判に向けた東京地裁、検察側、弁護側の三者協議が20日開かれ、地裁は9月にも初公判を開きたい意向を示した。関係者が明らかにした。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
ゴーン前会長は会社法違反(特別背任)と金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪で起訴されている。前会長の弁護団の弘中惇一郎弁護士によると、初公判について地裁は、金商法違反の罪だけで起訴された日産前代表取締役グレッグ・ケリー被告(62)、法人としての日産も、前会長と一緒に行う方針だという。公判の途中から分離が検討されるとみられる。
一方、争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きについて、地裁は1回目の手続きをゴーン前会長だけを対象として5月23日に開くことを決めた。弘中氏によると、前会長も出席する意向だという。