大相撲の関脇貴景勝(22)=本名佐藤貴信、兵庫県芦屋市出身、千賀ノ浦部屋=が大関昇進を確実にした。春場所(エディオンアリーナ大阪)千秋楽の24日、10勝目を挙げた。昇進の目安「直近3場所を三役で33勝」を上回る34勝目。日本相撲協会審判部の阿武松部長(元関脇益荒雄)が臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請したと明らかにした。了承されれば場所後の27日、臨時理事会と番付編成会議を経て誕生する。 貴景勝、最後は電車道 「大関になっても突き押し一本」 貴景勝、重なる稀勢の里の面影 真っ向勝負に武骨な姿勢 阿武松部長は打ち出し後、9勝止まりだったら昇進を見送る考えだったと明かした上で、「重圧がかかる中で一方的に(栃ノ心を)持って行きましたから。大関の力があると思いました」と話した。 貴景勝は小結だった昨年九州場所で13勝して初優勝。続く初場所は関脇で11勝し、「直近3場所を三役で33勝」に届いたが、起点となる昨年秋場所(小結)が9勝にとどまっていたことなどから評価を下げ、昇進を見送られていた。 ◇ 初土俵から大関までのスピード昇進(場所数) ①琴欧州 19 ②朝青龍 22 ③照ノ富士 25 ④曙 26 ⑤武蔵丸 27 ⑥貴景勝 28 ⑦小錦 30 貴ノ花(貴花田) ⑨白鵬 31 ⑩若ノ花(若花田) 33 ※年6場所制となった1958年以降デビュー。幕下付け出しは除く ◇ 大関昇進の年少記録 ①貴ノ花(貴花田) 20歳5カ月 ②北の湖 20歳8カ月 ③白鵬 21歳0カ月 ④朝青龍 21歳9カ月 ⑤貴ノ浪 22歳2カ月 ⑥北尾 22歳3カ月 ⑦若ノ花 22歳6カ月 ⑧初代貴ノ花 22歳7カ月8日 ⑨貴景勝 22歳7カ月22日 ⑩玉乃島(後の玉の海) 22歳7カ月23日 ※年6場所制となった1958年以降デビュー。貴景勝の年齢は27日現在 |
貴景勝、大関昇進が確実 千秋楽で10勝目
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