(24日、大相撲春場所千秋楽)
相撲特集:どすこいタイムズ
貴景勝が小3から始めた相撲人生の集大成を見せて10勝目。直近3場所の白星を昇進の目安より一つ多い「34」に積み上げ、大関の座を確実にした。
前日の取組で影を潜めた、頭から突っ込む立ち合いが復活した。栃ノ心の懐に入り、そのまま電車道で押し出した。場所中は平静を装っていたが、千秋楽までもつれた大関とりに「重圧はあった」と吐露した。
2桁勝利へ足踏みとなった前日の夜、自分と向き合った。「俺は何をめざしてやってきたのか」。175センチの小兵。わんぱく相撲のときから、大きな人に勝ちたいと磨いてきた武器、押し相撲に徹底する原点に立ち戻れたのだという。
勝ち残りの土俵下。目尻をつた…