大相撲春場所で10勝を挙げ、大関昇進を確実にした関脇貴景勝(22)=兵庫県芦屋市出身、千賀ノ浦部屋=が千秋楽から一夜明けた25日、大阪府東大阪市内で記者会見し、「本当にほっとした気持ち」と晴れやかな表情で語った。
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地元関西で迎えた大関とりの場所。「負けた時に自分を応援してくれる子がシュンとなる姿はつらかった。結果で返さないといけないと思った」。2桁勝利が求められた中、9勝で迎えた千秋楽に大関栃ノ心を破った。大きな重圧から解放された取組後は「全身の力が抜けて重くなるような感覚だった」と明かした。
ここ3場所で計34勝の安定感を評価され、日本相撲協会審判部は文句なしで大関に推した。「力士なら次の番付を目指すのが当たり前。そういう気持ちでないと大関は張れない」と表情を引き締めた。
27日に協会の臨時理事会が開かれ正式に昇進が決まり、伝達式がある。そこで述べる口上は「自分が志す言葉、救われてきた言葉を言いたい」と語った。