愛知県は２７日、同県瀬戸市の養豚農場の豚から家畜伝染病「豚（とん）コレラ」の感染を確認したと発表した。県内では豊田市や田原市での感染に続き１９農場目。この養豚農場では４千頭余りの豚を飼育しているといい、県は同日から全頭の殺処分を始める予定だ。

【特集】豚コレラ

県は２７日午前、緊急対策会議を開き、今後の防疫方針などを確認した。大村秀章知事は「一刻も早く防疫措置を完了させたい。愛知の畜産を守るために全力を尽くす」と述べた。

県によると、２６日午前にこの養豚農場から「飼育している豚で死亡などの症状が見られる」と連絡があり、検査の結果、豚コレラの陽性反応が出た。周囲は養豚農家が集まる「養豚団地」で、ほかの３農場の検査も進める。