トランプ米政権が次の国務次官補(東アジア・太平洋担当)に指名した、デイビッド・スティルウェル退役空軍准将の承認公聴会が27日、米上院外交委員会で開かれた。スティルウェル氏は中国との関係について「国益が相反する点については、我々は激しく競い合わねばならない」と述べ、中国と厳しく対峙(たいじ)する姿勢を鮮明に示した。
国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、国務省で日本を含む東アジア・太平洋政策のトップ。スティルウェル氏は上院の承認を経て就任する予定だ。
スティルウェル氏は米中関係を「長期的な戦略的競争」と指摘。さらに「『一帯一路』や南シナ海の軍事拠点化など様々な手段で、他国の主権を侵害している」と中国を批判。「中国に対し、人権や信教の自由を尊重する、より良き道を示すために(職務に)取り組むことを約束する」と述べ、中国当局の少数民族ウイグル族らへの弾圧についても言及した。
東アジアの安全保障上の脅威に…