トランプ米大統領は29日、滞在先のフロリダ州パームビーチの別荘「マール・ア・ラーゴ」で記者団に対し、「北朝鮮は非常に苦しんでいる。現時点で追加制裁を科す必要はない」と述べ、北朝鮮に追加制裁を科さない方針を改めて強調した。
トランプ氏は、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との関係について「とても良い。出来るだけ長くこの関係を維持することがとても重要だ」とも述べた。ただ、2月末の首脳会談以降、正恩氏とは意思疎通をはかっていないという。
トランプ氏は22日、米財務省が21日発表した北朝鮮に対する追加制裁について「撤回するように命じた」とツイッターに投稿。ホワイトハウスのサンダース報道官は22日の声明で「トランプ大統領は金委員長のことが好きで、これらの制裁は必要ないと考えている」と説明していた。
北朝鮮は25日、開城工業団地内の南北連絡事務所から22日に撤収させた要員を復帰させる動きを見せている。(ワシントン=園田耕司)