奄美大島の希少なカエルを捕獲したなどとして、警視庁と鹿児島県警は、東京都中野区の爬虫(はちゅう)類専門店の店長天野利光容疑者(50)=同区中野6丁目=とカエルや虫関連の著書があるフリーライター奥山風太郎(本名・園部友康)容疑者(42)=東京都練馬区石神井台1丁目=を種の保存法違反などの疑いで逮捕し、8日発表した。ともに容疑をおおむね認めているという。
警視庁生活環境課によると、2人は昨年7月、奄美大島の路上で、いずれも国内希少野生動植物種に指定されている「アマミイシカワガエル」と「オットンガエル」各2匹を捕獲するなどした疑いがある。
同月19日、奄美空港の職員が2人のキャリーバッグに大量の爬虫類などが入っていることに気付き、発覚。バッグには奄美大島に生息する19種70匹が入っており、うちアマミイシカワガエルなど5種28匹が同法などで捕獲や持ち出しが禁じられている動物だった。2人は2泊3日で奄美大島を訪れ、レンタカーで夜間に山に入ってカエルなどを捕獲していたという。