東京都内のJR中央線や京浜東北線などで11日朝、通勤時間帯に人身事故や架線トラブルなどが重なり、中央線の4駅で入場が一時規制される事態になった。JR東日本によると、約13万9千人の通勤客らに影響が出たという。
同社や警視庁によると、11日午前6時41分に、京浜東北線の神田駅(東京都千代田区)の構内で20代とみられる女性が車両とぶつかる人身事故があった。女性は死亡したという。
一方、同6時51分には中央線の吉祥寺駅(東京都武蔵野市)で、車両のドアに異物が挟まって閉まらなくなるトラブルが発生。さらに同7時45分には、同線の荻窪駅(東京都杉並区)で、強風で飛んできたとみられる傘が架線に引っかかり、到着した車両の一部と接触した。
これらの影響で車両運行が止まったり遅れたりしたため、中央線の各駅は通勤客ら多くの利用者で混雑。同線の国分寺、武蔵小金井、東小金井、武蔵境の各駅は安全確保のため、午前8時ごろから最大1時間20分にわたって改札内への入場が規制された。