新宮市内で行方が分からなくなっていた高齢女性を見つけ出し、人命救助に貢献したとして、新宮署は、県警の嘱託警察犬でシェパード雌のパンドラ号(メス、11歳)と、その指導手の榎本義清さん(57)=新宮市新宮=に感謝状を贈った。
パンドラ号は、2009年から県警嘱託警察犬として活躍。捜索救助と足跡追及、爆発物捜索が得意分野で、東日本大震災や紀伊半島大水害などでも災害救助犬として出動した。
新宮署によると、3月21日午前9時ごろ、女性の夫から「妻がいなくなった」との110番通報があった。女性は自宅近くにある約20メートル下の谷底に倒れていたといい、捜索に加わったパンドラ号は周囲の臭いを頼りに、30分ほどで女性を見つけ出した。女性は骨折するなどしていて、新宮市内の病院に搬送されたが、その後無事に回復したという。(紀伊民報)