映画「戦場のピアニスト」などで知られるロマン・ポランスキー監督(85)が今月18日、米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーに対し、昨年剝奪(はくだつ)された会員資格の回復を求める訴訟をロサンゼルスの裁判所に起こした。
1968年にアカデミー会員となったポランスキー氏は77年に当時13歳だった少女にみだらな行為をしたとして有罪評決を受けた後、フランスに逃亡。欧州を舞台に活動を続けてきたが、アカデミーは昨年5月、性被害を告発する「#MeToo(私も)」運動の広がりを受けて除名した。
ポランスキー氏は訴状で、資格剝奪の際にアカデミーが聴聞の機会を与えなかったのは不当と主張。米メディアによると、アカデミー側は「手続きは公正で妥当だった」と訴えている。(ロサンゼルス=AFP時事)