第91回米アカデミー賞が24日夜(日本時間25日)に、米ロサンゼルスで開かれ、日本で大ヒットしている「ボヘミアン・ラプソディ」が最多の4部門を獲得した。そして、最優秀作品賞は、人種差別が色濃い1960年代が舞台の「グリーンブック」。今年のオスカー受賞作の多くの共通したのは、「移民やマイノリティー」への共感だった。
「ボヘミアン・ラプソディー」で、クイーンのボーカルのフレディー・マーキュリー役を演じ、最優秀主演男優賞に輝いたラミー・マレックさんは24日、授賞式の壇上で語り始めた。
「ゲイで移民であっても、悪びれることなく自分の人生を生きた人物の映画を私たちはつくった」
「今夜起こっていることは、私たちがこういう物語を求めていることの証しだ。私自身も、エジプトからの移民の息子です」
マレックさんが、自身の経歴についても触れながらこう語ると、会場は大きな拍手に包まれた。
映画では、アフリカ生まれの移…