米アカデミー賞の前哨戦となる第76回ゴールデングローブ賞の授賞式が6日開かれ、日本でも人気を呼んでいる「ボヘミアン・ラプソディ」(ブライアン・シンガー監督)がドラマ映画部門の最優秀作品賞を、主演した米俳優のラミ・マレックが同部門の最優秀男優賞を獲得した。
なぜ今、クイーン? グッチ裕三さんが語る癖になる魅力
「フレディ・マーキュリー、僕に人生最高の喜びを与えてくれてありがとう」
マレックは受賞に驚いた様子で、映画で自身が演じた伝説的な英ロックバンド「クイーン」のボーカルに言及し、壇上で喜びを爆発させた。
ハリウッドでの前評判は、歌姫レディー・ガガが初主演した「アリー/スター誕生」が高かっただけに、「ボヘミアン・ラプソディ」が主要2部門を獲得したことを米メディアも驚きをもって伝えた。
「アリー/スター誕生」は、ガガが劇中で熱唱する主題歌「シャロウ」が、最優秀映画オリジナルソング賞の1部門を受賞するにとどまった。
映画部門では、1960年代を舞台に、人種差別の色濃い米南部へコンサートツアーに出かけた天才黒人ピアニストを描いた「グリーンブック」(日本では3月公開予定)が、ミュージカル・コメディー映画の最優秀作品賞など3部門の受賞となった。
ノミネートされていた日本勢は、「万引き家族」(是枝裕和監督)が外国語映画部門で、「未来のミライ」(細田守監督)がアニメ映画部門で、それぞれ受賞を逃した。(ロサンゼルス=尾形聡彦)