日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)の妻キャロルさんが23日、安倍晋三首相とマクロン仏大統領の首脳会談にあわせてパリの広報戦略会社を通じて声明を出し、ゴーン前会長が公平な裁判を受けられるよう改めて訴えた。
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声明では、「フランスは世界中から人権の国と見なされている。私の夫がフランスに忠実に尽くし、従ってフランスが彼を諦めることなどできないのは明らかだ」と主張。マクロン大統領に対し、安倍首相に「夫がひどい扱いを受けている」ことを伝え、「夫が公平な裁判や自己弁護(の機会)といった最低限の権利が保障される」よう求めてほしいと訴えた。(パリ=疋田多揚)