携帯電話販売店を狙った窃盗事件が愛知県内で相次いでいることが、県警への取材でわかった。スマートフォンなどが盗まれ、特に3月以降は週の後半の深夜に発生。来客が多い週末に向け、在庫が潤沢なタイミングで狙われているとみられる。今年は異例の10連休となり、県警は被害が増えると予測して警戒を強め、店舗にも対策を求めている。
県警によると、携帯電話販売店を狙う窃盗が1月以降、未遂も含めて約20件発生した。在庫として店内で保管していたスマートフォンやタブレット端末が大量に盗まれた。
携帯電話を買い替える人が増える3月~4月上旬に、木~金曜にかけた深夜に2件、金~土曜に7件発生していた。県警は、転売でもうけようとする窃盗グループが、在庫が豊富な週末を狙って犯行を繰り返しているとみている。
侵入の手口はほとんどが裏口のドアをこじ開けるものだった。県警の担当者によると、こうした犯行はわずか数分で終わることもあるという。県警は、在庫は金庫などで管理するよう店などに指導。さらに機械による警備システムを導入した上で、金庫自体を鍵のかかる部屋に置くなど「1秒、2秒でも時間をかけさせる対策」を呼びかけている。(田中恭太、山本知佳)
■犯行グループの映…