AKB48と移籍先のHKT48で約11年間のアイドル生活を送った指原莉乃さん(26)が28日、アイドルを「卒業」する。指原さんに感謝の気持ちを抱く一人のミュージシャンがいる。横浜市の伊藤心太郎さん(59)。指原さんがセンターをつとめたあの大ヒット曲を生み出した作曲家だ。
伊藤さんは、立教大学在学中に音楽活動を開始した。シンガー・ソングライターの堀江淳さんや財津和夫さんらのサポートメンバーとして、キーボードを担当。浅香唯さんや高橋真梨子さんらへの楽曲の提供、新人アーティストのプロデュースなどを手がけてきた。
2006年、作詞家の秋元康氏がアイドルグループを作り「曲を探している」と、所属する作家事務所の社長に聞いた。それが、デビューしたばかりのAKB48だった。
その数年前から作曲活動に専念していた当時46歳の伊藤さんは、AKB48への楽曲コンペへの応募を始めた。経験豊富な作家の曲ばかりが採用されるわけではない、文字どおり競争だ。
00年代に入り、ミリオンヒッ…