(28日 巨人7―2DeNA)
まさか10連休に合わせたのでもあるまいが、DeNAの「お休み」も長く続いている。16日に始まった連敗は「10」にまで延びた。2桁連敗は、2015年6月に12連敗を記録して以来。「この10試合、ずっと投打がかみ合っていない」と、いつもは陽気なラミレス監督もこぼす。
現状を打破しようと、28日の試合は打線を組み替えた。2試合連続で2安打の大和を、8番から1番へ。不振の宮崎を5番から6番へ下げた。その大和は一、三、八回と、3度の先頭打者でいずれも安打を放ったものの、後ろが続いたのは八回だけ。先発の京山も、四球が失点につながった。
泥沼にはまったのには、複合的な要因がある。連敗中、チーム打率は2割1分2厘と低調。特に17年の首位打者、宮崎が打率1割7分5厘と、どん底だ。守備は今季の13失策のうち、9個が連敗中に集中。21日はリリーフの国吉を先発させる「オープナー」を試みたが実を結ばなかった。リードした展開に持ち込んでも、25日は頼みのクローザー、山崎がつかまった。
強いて光を見いだすとすれば、ここ2試合、終盤に反撃できていることくらいか。「選手は一試合一試合、全力を尽くす義務がある。全員で必死にやっている」とチームリーダーでもある4番の筒香。29日は上茶谷が先発のマウンドに上がる。連敗の端緒となった黒星を喫したルーキーに、トンネル脱出を託す。(山下弘展)